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2026年8月10日

シンポジウム 「なぜ私たちの社会は『助けて』をためらうのか」を開催しました
シンポジウム 「なぜ私たちの社会は『助けて』をためらうのか」を開催しました

2026年7月26日、米子コンベンションセンターで「シンポジウム なぜ私たちの社会は『助けて』をためらうのか」を開催しました。



前半の基調講演のゲストは、一般社団法人コットンマムで若者の生きづらさに寄り添う渡邊 美代子さんです。青少年シェルター「マムハウス」や居場所「波のいえ」、夜間アウトリーチなどの活動において信頼できる大人が寄り添うことにより、自分の可能性を見つけ歩みを進める子どもたちがいます。その一方で、青少年の自死と向き合う場面もあったそうです。「私はその死を無駄にしないと決めています」と話す声は、まっすぐに会場に響きました。



子どもたちの生きづらさや居場所のなさといった事例に触れ、どの地域にも「助けて」と声をあげられない子どもたちや家族の実情があることを、切実に感じる時間となりました。


続いては、この1年間にいき〇研究会が行った調査・実践について、竹田 伸也さんと廣江 すみれさんが報告しました。竹田さんは、助けてといいやすい地域社会となるよう、「失敗しても大丈夫」という価値観を学校や地域社会に育むためのプログラム開発を進めていると説明しました。今後は高校生を対象に、子どもの頃の関わりの中で嬉しかったこと・安心したことをアンケート調査し、そのような関わりができる大人を増やすことを目標にするといいます。


子どもが援助要請しやすい社会を構築するための実践が、哲学カフェ・絵本カフェ・焚火会などの定期的に開かれている「よなご〇〇カイギ」です。廣江さんは、「場所が言葉を引き出すことや、後からじわじわと考えが深まることもあります。また黙ってその場にいることにも意味があります。小さな経験の積み重ねが、困ったときに助けてといえる地域、ありのままでいられる地域につながります」と、イベントの様子を紹介しました。



後半のディスカッションでは、「私たちはなぜ、助けてということをためらうのか」をテーマに、渡邊さんといき〇研究会のメンバーである長石 純一さん、藤井 有紀さん​、森安 裕章さんが対話を重ねました。司会は、藤吉 航介さんが務めました。



医療・福祉・行政に関わる登壇者それぞれの立場から、日々感じていることや課題、実践を伝え合いました。シンポジウムの最後の問いは、「助けてといえる地域に向けて、私たちができる小さなアクションとは何でしょう?」というものでした。




シンポジウムを通じて、日常の中で生み出せる小さな一歩や、渡邊さんが笑顔で語りかける次のような言葉と希望を、集まったみなさんと共有することができました。


“信頼できる大人との関わりが、子どもの表情を変えていきます。細くとも長い付き合いをしながら、子どもたちに寄り添っていきます”

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